Linux と私
まずは Linux を使い始める以前の話から。
1989年(10歳)頃。 父親が NEC PC-98 を購入。 多分、PC-9801UV21だと思う。 N88-BASIC の入門書も付属していた。 プログラミングに傾倒し、マイコンBASICマガジンを愛読していた。
1995年(15歳)頃。 両親が高校入学祝いにパソコンを買ってくれた。 NEC PC-98シリーズ。 多分これ、
- モデル: PC-9801 BA3/U2/W
- CPU: i486 DX2-66MHz
- メモリ: 7.6MB
- HDD: 210MB
- FDD: 3.5FDD×2
- OS: Windows 3.1
17万円くらいだったように記憶している。 フロッピーでプリインストールされた Windows 3.1 のバックアップを取る作業が大変だったのを覚えている。 Visual Studio 2.0 を買った。7万円くらいした気がする。 当時はアカデミックパックがなかったのだろう。 Windows 95 は発売日の朝に電器屋で買った。他の客はいなかった。 C Magazine, Inside Windows, Tech Win とかを購読していた。 Tech Win の表紙が懐かしい。 CD-ROM ドライブは後付けしたのだろうか?記憶がない。
1998年4月(18歳)。 大学入学。 PC-98 は親戚に譲り、 PC/AT 互換機の PCを新調したはずだが、あまり記憶がない。多分、自作PC。 授業で Unix を知る。 Emacs や GCC も授業で知った。 授業で使う環境と同じで便利だったし、無料であることは大きな利点でフリーソフトやOSSを利用しはじめる。
最初に使った Linux は大学の付属図書館で借りた本の付録 CD-ROM の Slackware + PJE だった。
- 「Linux/FreeBSD日本語環境の構築と活用」
- 佐渡 秀治 (著), よしだ ともこ (著)
- ソフトバンク発行、ISBN4-7973-0480-4
- 発行日 1997年12月25日
-
2600円, 272 ページ, B5 版正寸, CD-ROM付属
- 書籍「Linux/FreeBSD 日本語環境の構築と活用」のサポートページ
英語版の Slackware をインストールした後に、日本語パッケージ集の PJE をインストールするものだった。 インストールが面倒だった。
1999年1月(19歳)。 1999年1月24日に発売された Linux Japan の付録 CD-ROM に Vine Linux 0.9 が収録されていた。
- https://web.archive.org/web/19990429085602/http://linuxjapan.com/
- ASCII.jp:Project Vine、『Vine Linux 0.9beta7』をテスト公開
- https://web.archive.org/web/19990208010748/http://vine.flatout.org/
- https://ja.wikipedia.org/wiki/Vine_Linux
以前に使っていた PJE に比べると、格段に便利で感動した。 最初のうちは Windows とデュアルブートしていたが、 徐々に Windows を使うことがなくなって Linux のみになった。
しばらくは Vine Linux を使っていた。 このころは Plamo Linux とか Turbo Linux とか Momonga Linux とか色々あった。 少し試したりしていた。
2001年頃。 大学3,4年生くらいのときに Debian に移行した。 apt-get が便利ということで、結構人気があった気がする。 Debian 2.2 (Potato) だったような気がする。
2008年6月(28歳)。 当時人気があった Ubuntu に移行した。 購入した液晶ディスプレイが Debian で不調だったが、Ubuntu では問題なかったため。 Ubuntu 8.04 の茶色の背景に描かれた鶴は印象的でよく覚えている。
その後はずっと Ubuntu で、今は Ubuntu 18.10 を使っている。 Linux デスクトップを使いだしてもう 20 年経つ。 昔は XFree86 の xvidtune で水平周波数と垂直周波数を調整してブラウン管の解像度を調整していた。 東風フォントが登場する前はフォントが悲しい状態だった。 今から思うととても不便だが、もっと不便な状態から始めたので、Linux を使っていると常にずいぶんと便利になったと感じる。