数年ぶりに『利己的な遺伝子<増補新装版>』(リチャード・ドーキンス)を読んだ。 第一版は30年以上前に出版された本で、 この増補新装版は30周年記念で出版されました。

この本は今まで読んだ本の中で最も面白いです。 「事実は小説よりも奇なり」という言葉がピッタリな本です。 どんな奇想天外な作り話も、 科学的論理により導き出された驚愕的な科学的結論の衝撃を超えることはできない。 なぜ生物や性、生命、宗教は存在するのか、 進化生物学の遺伝子の観点で説明されます。

全ての人にお薦めしたいところだが、難易度はやや高めのため若干の読書力を必要とします。 大学生ならば必ず読むべき本です。

初めて読む人におすすめしたい読み方がある。 この本は歴史があるために序文と補注が長い。 初めての読者には序文は退屈なので、まず序文は後回しにしたほうがいい。 すぐさま面白い本文を読み始めることをおすすめします。 そして、補注は必ず読んだほうがいい。 第二版以降は本文はあまり変更せずに補注をつける方針で書かれているため、 最新の知見は補注にかかれています。 各章を読み終えるたびにその章の補注を読むことをおすすめします。